学生時代、「介護等体験」でお世話になった特別支援学校では、生徒たちが将来、社会に出たときに困ることなく生きていくための力を育む支援を大切にしていました。体験期間中、私の繰り返しの声かけを通じて、生活に必要な行動を一つ身につけることができた生徒がいました。たった一つの変化ではありますが、私はとてもうれしく感じました。それまでは漠然と「先生になりたい」と思っていましたが、この経験から、子どもたちに単に「勉強」を教えるのではなく、その子に合わせた「生きる力」を育む教育がしたいと思うようになりました。
「生きる力」は、特別支援学校の生徒だけでなく、すべての子どもたちにとって必要な力です。通信制高校の第一学院をはじめ、ウィザスでは生徒一人ひとりの課題に寄り添い、教職員もともに考え伴走する教育を実践しています。ウィザスであれば、私がめざす教育ができると思い入社を決意しました。

生徒の変化や成長を
後押しすると同時に
自分自身も成長できる環境が
整っている。
仕事の魅力は数多くありますが、何といっても一番は、生徒たちの変化や成長から、感動や刺激をもらえることです。第一学院には「ONE+(ワンプラス)」という言葉があります。これは、出会いや経験が生徒にプラスされることにより、可能性が広がり成長へとつながることを意味します。実際に、私たちの言葉や関わりをきっかけに、生徒が努力を重ねて成長し、自ら未来を切り拓いていく姿を幾度となく見てきました。その変化の過程に立ち会えることは大きなやりがいです。
また、私たち社員が成長できる環境があることも魅力です。ウィザスには自己成長を大切にする風土があり、年齢に関係なくチャレンジすることができ、チャレンジした自分を認めてもらえます。そんな環境ですから、どんどんチャレンジしたくなり、そのたびに新たな学びがあります。伸びていく自分にワクワクできるのはすごいこと。「先生がキラキラ働いているから、私もウィザスに就職したい!」といってくれる生徒もいてうれしくなります。

目標に向かってチームを動かすには
発信力だけでなく、
傾聴力も必要とわかった。
5年ほど前に、中学生の教育相談の担当を任されたことがありました。それまでチームをまとめる経験のなかった私は、人を巻き込むことにひと苦労。発信力のなさが原因と考え、リーダーシップを身につけるために、社内研修の「リーダー育成塾」への参加を志願しました。「リーダー育成塾」は上司に勧められて参加する方が多く、私のようなケースはまれだったようです。でもだからこそ、吸収できることは何でも吸収してやろうと意気込んで臨みました。
研修で指摘されたのは、「発信力」ではなく「聞く力」のなさでした。チームで仕事を進める際にはビジョンの共有が欠かせませんが、同じ発信を聞いても、全員が同じように受け止めるとは限りません。一人ひとりから話を丁寧に聞くことで、初めてチーム全体の目線がそろい、目標に向かって動きだせることを学びました。その後、私は校長になり、現在は7キャンパスを統括するエリア長になりましたが、今でも研修で学んだ「聞くこと」の大切さを心にとめて仕事をしています。
